うちも淡水水槽は逆サーモ+ファンという構成で温度を下げている
ファンで水温が下がる理由は単純に気化熱の問題だ
しかしファンを使うと水がやたらと減る
うちの60センチロー水槽だと1日あたり2センチ程度減っている
水量nに対してファンを使った場合どの程度の水が減るのか
これをカガクテキに計算してみる
現在のカロリーは複雑化しており計量法上はJ(ジュール)単位を使用しているのだが今回は単純に「1立方センチの水を1度上げるのに必要なカロリーは1カロリー」という一般的な概念を用いる
総水量がzリットルの水槽で水温がn度のときm度に下げたい場合に必要なカロリーは
z×1000(ml=立方センチ)×(n−m)
という式で表せる
40リットルで29度を28度に冷やしたいなら40×1000×(29−28)=40000カロリー必要だ
一方水の気化熱は1gあたり−540カロリーだ
これを割算すると約74gの水を気化させる必要がある
思ったより少ない?
いやいやとんでもない
これはファンが回って28度までになるために必要なカロリーだ
たとえばファンが回り5分で温度が28度に下がって10分停止して29度になりまたファンが回って・・・というのを繰り返したとしよう
1時間に4回74g=約300グラムの水が蒸発する
10時間なら3リットルだ
60×30の標準水槽の場合1センチあたり1.8リットルなので10時間で1.7センチ水位が下がる
12時間でちょうど2センチ水位が下がる(おお!うちの水槽の減り方と計算合ってる!)
1日4センチ水位が下がると考えれば決して少ない量でないことがわかるだろう
ちなみにファンで水温を下げる場合は湿度に気をつけてほしい
最初に書いたとおりファンで水位が下がる原理は気化熱だ
湿度が100%(飽和水蒸気状態)であればそれ以上水が気化することはなく水温が下がることもない
窓を開けて風を通すなどして湿度を下げておくほど気化効率は上がるのでファンが回転する時間が短く済む・・・かも知れない(外温が高いとそれだけ水温が上がる速度も上がるので)
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